鉄道の開通まで利根川は物流の大動脈であり、商都・佐原は、東北地方からの物資の集散地として栄えました。
水運を利用して「江戸優り（えどまさり）」といわれるほど栄えていた佐原。人々は、江戸の文化を取り入れ、更にそれを独自の文化に昇華していました。小野川沿岸や香取街道には当時の面影を残す古い商家などの町並みが残っています。
このような歴史景観をよく残し、またそれを活かしたまちづくりに取り組んでいることが認められ、平成8年12月、関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」（重伝建）に選定されました。昔からの家業を引き継いで今も営業を続けている商家が多く、「生きている町並み」として評価されています。
小野川を運航しているさっぱ風舟は、町歩きとは違った楽しみ方ができると人気を集めています。